日高川支流の寒川で竿を出す釣り人

 日高川で1日、初夏の訪れを告げるアユの友釣りが解禁した。先月末に降った雨で本流は増水し、濁りの少ない支流などで太公望の姿がみられた。

 友釣りは、アユが縄張りを持ち、近づいてきた他のアユを追い払う習性を利用し、釣り針の付いたおとりアユを泳がせて釣る方法。

 この日は昼ごろまで小雨が降る天候となったが、日高川町の寒川では早朝から釣り人が入川。京都から釣り仲間2人と一緒に来たという男性(75)は、「日高川は水がきれいなので、毎年、解禁日に来ています。あす(2日)は龍神村の丹生ノ川(支流)に行きます」と話していた。

 田辺市龍神村龍神でおとりアユを扱っている松阪食堂によると、釣果は多い人で70匹前後(支流の小又川)、サイズは14~17㌢程度。今後、川の水位が下がれば期待できるという。