ドライバーに安全運転を呼びかけるまつりんら(美浜町で)

 春の全国交通安全運動が6日に始まり、日高地方でも各地で街頭啓発が行われた。初日は交通事故をなくする県民運動日高地方推進協議会の交通安全大会もあり、特別ゲストで落語家の森乃石松さんが講話。事故の防止へ安全意識の高揚を呼びかけた。

 街頭啓発は初日に美浜、日高、由良、日高川、みなべの5町であり、美浜では籔内美和子町長や関係団体のメンバー、メモリアルウエストのスタッフら計33人が役場前の県道に立ち、通勤ドライバーらにチラシや啓発グッズを配布。町のイメージキャラクターと、メモリアルウエストのマスコットキャラクターも参加した。

 交通安全大会は御坊市民文化会館で開かれ、地域住民や関係団体のメンバーら約50人が出席。同協議会会長の松本秀司日高町長が「歩行者をはじめ事故の犠牲者をなくすのは住民の悲願。安全で安心な紀州路の実現へ連携して啓発に取り組んでいきたい」と協力を呼びかけ、三浦源吾御坊市長、御坊署の津田陽三署長、日高振興局の中井寛局長も、安全意識の高揚や連携強化を求めた。

 森乃さんは「事故はゆとりがないと起こる」としたうえで、高齢夫婦の会話を面白おかしく話し、防ぐためには「もしも」「見る」「止まる」「待つ」「確認する」が大切と強調。続いて御坊署交通課の大石貴俊課長が交通安全教室を行った。 運動は15日まで。子どもをはじめとする歩行者の安全確保など4点が重点となっている。