来月19日告示、26日投開票の御坊市長選挙は無投票ムードが一転、現職と新人一騎打ちの選挙戦に突入する見通しとなった。17日に市役所で開かれた立候補予定者説明会には、すでに出馬表明している現職の三浦源吾氏(64)=島・1期目=の陣営のほか、和歌山環境保全団体代表で新人の山本譲一氏(62)=薗=が出席。山本氏は立候補の意思を固めており、22日の会見で正式に表明する。
市長選に向けては昨年から三浦氏に各種団体から出馬要請があり、三浦氏が今年3月の当初議会で「健康で明るく楽しく前向きに笑顔あふれるまちづくり」などを掲げて、引き続き市政のかじ取り役を担う決意を示した。その後各種団体からの推薦状が相次ぎ、対抗馬の表立ったうわさもなかったことから、2期連続の無投票当選が濃厚とみられていた。
山本氏は3年前から環境保全の取り組みをする中で、市や周辺町の環境問題への対応や公共工事のあり方に大きな疑問を持ったとし、「政治家と一部の業者が税金をむさぼるような行政のやり方が目に余った。だれかが変えなければいけない」などと、無投票阻止の思いもあって立候補を決断したという。
市長選は前々回の2016年、当時の現職柏木征夫氏が新人二階俊樹氏を破り当選。20年の前回は保守一本化で三浦氏が無投票当選となった。今回、選挙戦に突入すれば8年ぶりとなる。選挙人名簿登録者数は今年3月1日現在、1万8511人(男8736、女9775)。