来週からゴールデンウイーク。旅行の計画を立てている人も多いことだろう。鉄道で旅行する人にとって非常にお世話になるのが、駅内にあるみどりの窓口。駅員さんが丁寧に対応してくれ、急きょの乗り継ぎや行き先変更の切符をその場で発行してくれる。そのみどりの窓口が近年、業務の負担軽減や営業コストの削減を理由に、だんだんと姿が消えていっている。

 ある記事によると、JR西日本は2019年、京阪神地区のみどりの窓口の設置駅数を180駅から30年度までに30駅程度に減らし、代わりにオペレーター対話型の「みどりの券売機プラス」を増やす方針を発表した。みどりの券売機プラスは簡単にいうと、モニターにオペレーターが映り、テレビ電話のようにやりとりしながら自分で切符を買うというシステムだ。

 大型連休でよく見るのは、みどりの窓口に大行列ができ、迫る乗車時刻を気にしながら自分の順番は今か今かと気にする人々の光景。対人窓口だと自分が操作しなくても駅員が切符を出してくれて間違いもないというメリットがあり、券売機の操作が分からない高齢者やインバウンドの外国人らはそちらの方が安心する。券売機プラスもオペレーターが懇切丁寧に指導してくれるので言われた通りにすればいいのだが、どうしても機械が苦手という人もいる。効率化のために設置したのに、券売機の前に大行列ができてしまっては本末転倒のような気がするが、単なる行き先選択なら自分で買ってもらえるよう根気よく教えるしかなさそうだ。

 旅行に慣れている筆者は、スマホ予約で切符を購入することがほとんど。人が混み合う時期はこの方法が一番。切符の購入は余裕を持って数日前からご用意を。(鞘)