写真=「政治の原点はふるさとに」と二階氏

 19日公示、31日投開票の衆議院総選挙に向け、和歌山3区に立候補を予定している自民党前職の二階俊博氏(82)=御坊市・12回=が16日、御坊事務所で会見し、出馬への意気込みを語った。

 「13回目の選挙に挑戦することになったが、1回1回が最初と同じ気持ちで戦ってきた。あらゆる課題が山積しているが、初心忘れずということを胸に刻みたい。政治の原点はふるさとにある。新しい気持ちで郷土の皆さまとともに頑張りたい」と決意。「選挙は政治活動の延長にあり、その時だけ高い所から手を振れば票になるものではない。日頃から地域の皆さまと話し合い、地道に取り組み、約束を実行する。この評価が票になり、言ってみれば我々の通知簿。心して臨みたい」と述べた。

 自身が提唱した国土強靱化には「最初は言葉が難しいと言われたが、いまでは多くの人の理解を得られた。備えあれば憂いなし、引き続き油断することなくあらゆる事態に備えていきたい」。高速道路の紀伊半島一周にもあらためて意欲をみせ、「紀伊半島一周が全てではない。高速を活用し、どう地域が発展するか楽しみにしている」。後継者の育成には「私が育てるとか、だれに後継を託すかというのはせんえつ。後継者はみんなの中からおのずと育つもの、みんなで育てていってもらうもの。本人にいくら意欲があっても、支持がなければダメ。私が生意気に育てるとは思っていない」と持論を述べ、自身の今後の進退には「選挙民の皆さまが考えること」と話した。

 和歌山市の紀の川に架かる六十谷水管橋が崩落し、河北地域で大規模な断水が発生した問題で、15日に現場を視察したことには、「非常時への備えの必要性をあらためて痛感した。先手、先手の対策が必要」とした。