最近、微アルコール商品が注目されている。微アルコールとは、アルコール度数を1%以下に抑えた新しいカテゴリーの飲料で、度数が1%未満なので、税制上はノンアルコールと同じで酒税がかからない。海外ではコロナ前から人気が高まっていたようで、日本でも今年春にアサヒビールが商品を発表しているので、テレビCMや店頭で見かけたという人も多いだろう。

 ノンアルコール商品と言えばビールや酎ハイなどがあるが、基本的に0・00%でアルコールが一切含まれていない。そういった商品は数多くあり、筆者もたまに購入するが、実際のビールとはやはり異なる味に感じていた。それに対して微アルコールは実際のビールの味に近いように感じる。ただ分類上、酒税がかからないと言ってもアルコールが入っており、飲酒後の運転は控えるべきだろう。

 アサヒビールのサイトを見ている中、気になったのが、「飲酒運転の検挙事例のうち飲酒後、時間を置いて運転をしていた事例が4割近くもある」ということ。飲酒後の運転はしないことは皆が当然に思っているだろうが、一晩明けた翌朝にどのくらいアルコールが残っているかまでを、意識している人は多くはないだろう。検挙事例を見ると飲酒後9時間後に検挙されているケースもあるので、飲酒量によってはかなりの時間を要するようだ。一晩経った後となると同情の余地がありそうだが、それによる事故の被害者やその家族にとっては当然許せるわけもなく、やはり十分に注意すべきだ。コロナでおうち飲みが増え、深酒の機会も多くなっている中、翌日のことを考え微アルコール商品を選択するのもいいのだろう。    (城)