JA紀州、日高川町、みなべ町などでつくる日高果樹技術者協議会(近田勝紀会長)は11日、2021年産かんきつ類着花状況の調査結果を公表した。

 調査は先月27日と30日に美浜町を除く日高地方の6市町で実施。温州みかん(70園)、八朔(32園)、甘夏(22園)、清見(8園)、不知火(10園)の5品種を調べた。

 温州みかんのゆら早生の着花は平年よりやや少ないが、新梢の発生は良好。早生は園地、樹によってバラツキが大きく、平均すると平年よりもやや少なかった。平年を10とする着花指数は、ゆら早生が9・4(前年10・3)、早生が9・6(10・1)。作柄はいずれも裏年傾向で、平年よりもやや少ないと予想されるという。

 八朔は着花、新梢の発生ともに平年並み。満開期は5月5日ごろと前年より6日程度早く、平年比でも7日程度早かった。着花指数は10・4(前年10・7)で、作柄は平年並みと予想される。甘夏の着花指数は10・6(同10・5)で、作柄は平年並みの予想。清見は着花がやや少なく、着花指数は9・1(同10・5)。不知火の着花指数は9・8(同10・0)だった。