寒い毎日の合間に暖かい日があるとホッとするが、そうなると気になるのが花粉の飛散。せっかくの休みにいい天気でも、洗濯物や布団を干すのも躊躇してしまう。毎朝の天気予報にも花粉の飛散情報が加わり、今年もこの季節が来たかと身構える。

 今シーズンの近畿の花粉飛散予測は、前年より多いものの、平年よりは少ないという。春の花粉の飛散量は前年の夏の気象条件が大きく影響し、日照時間が長く、気温が高いと花粉が多く作られ、飛散量も増加すると言われている。スギとヒノキでは影響を受ける時期もずれるようだが、昨年の7月末まで続いた長梅雨で曇りや雨の日が多く、気温も平年より低かったことが、飛散量を抑える要因の一つになっている。

 筆者は花粉症歴20年。慢性的な鼻炎もあるが、花粉の時期は目と鼻のグズグズがひどくなり、黄砂が混ざるともう最悪。症状が出る前から薬をのむと軽症で済むというので、今年ものみ始めたが、のめば無症状というわけにもいかず、ここ数年のお気に入りは、イオンで花粉を防ぐスプレー。朝、外出前に顔や髪に振りかければ、グズグズが軽減されている気がする。

 アレルギー薬も日々進化し、以前はよく効く薬は眠気やだるさの副作用があるものと思っていたが、眠くなりにくい薬も多く、食事の影響を受けず、いつでも服用できるもの、水なしでのめるもののほか、貼り薬もある。価格も幅があり、かかりつけ医に相談すれば、薬に対するストレスが解消するかも。

 目がものすごくかゆくてもうかつにこすることもできず、マスクをしていても、鼻がズルズル、くしゃみ連発がはばかられる今日この頃。自分に合った対策を早めに始めて、コロナ禍の花粉シーズンを乗り越えよう。(陽)