県は7日、2024年度緑化功労賞を発表。県内では2団体1個人が受賞し、うち日高地方からは日高川町大又、原見知子さん(72)が選ばれた。表彰式はわかやま森林と樹木の日記念行事(19日・紀の川市)の中で行われる。

 緑化功労表彰は森林や樹木を守り、育てる活動に功績があった団体や個人を表彰。原見さんは2002年に紀州体験交流ゆめ倶楽部の前身である旧中津ゆめ倶楽部の立ち上げから活動に携わり、会長を務めるなどして都会の人の体験型観光や田舎暮らしを支援するなど、クラブの基礎を築き上げた。現在も紀州体験交流ゆめ倶楽部の副理事長。山村資源を活用した体験メニューの提案など活動に幅を持たせるとともに、活動区域を拡大させ地域の活性化にも貢献。この間、県林業研究グループ連絡協議会女性林研部会にも入り、現在、部会長として会員をサポートするとともに、児童対象の緑育事業で山の恵みや林業の魅力を発信している。受賞には「Iターンの人たちとともに活動し、私自身が田舎の魅力を再発見できたことが、とてもうれしかったです」と話している。

 団体の受賞は児童対象の間伐体験学習会などを開催している一般財団法人有田川町ふるさと開発公社と、企業の森の保全活動をサポートしている中辺路町森林組合。