小学生バスケットボールの第47回県冬季ミニバスケットボール大会は先日、湯浅スポーツセンターで4強が激突し、決勝戦を取材した。昨年もこの話題に触れ、「子どもたちの夢を応援したい」という内容のコラムを書いたが、冬季大会の最終日を観に行くのは、これで6年連続。2015年から男子の部で御坊BBCjr、日高ミニバスケットボールクラブのいずれかが決勝に駒を進めている。

 今年は新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、会場への入場に健康チェックシートの提出が必要だった。名前や生年月日、住所、連絡先、当日と過去14日間の起床時体温を記入。健康状態のチェック項目に答えた。県バスケットボール協会が開催する各種大会や講習会で、参加者の健康状態確認を目的にしたチェックシート。当たり前かもしれないが、しっかりした取り組みだと思った。

 決勝は御坊が田辺と対戦し、第1クオーター(Q)で15―11とリードした後、第2Qで逆転を許す苦しい展開となり、第3Q終了時で37―49。最終的には50―61で敗れたが、第4Qでは一時1桁のビハインドまで詰め寄った。3連覇こそ逃したものの、最後まで諦めずチーム一丸、粘り強く健闘。その頑張りに拍手を送りたい。

 試合後の取材で、御坊の監督に「チーム間の選手移籍が自由になってね」と聞いた。続けて「選手がチームや指導者を選べるようになったということ。指導者もしっかり勉強して、チームを育てないといけないし、これまで以上に結果も求められると思う」。引き抜き合いのような泥仕合をするのではなく、子どもたちにとっては選択肢が増え、指導者側はよりよいチームづくりを目指すという、相乗効果が望まれる。(笑)