先月31日、近畿地方の梅雨明けが発表された。平年より10日、昨年より7日遅く、過去3番目の遅さ。今年は期間が長く、また、梅雨前線の停滞が長く続いたことで、「令和2年7月豪雨」を引き起こしたのをはじめ、記録的な大雨に見舞われた。梅雨の間の降水量は近畿各地で軒並み平年の2倍前後。和歌山県では6月10日から7月30日までの間、平年の221%に相当する650㍉を観測した。

 また、梅雨明け前から気温も上昇。川辺観測所でも7月28日から8月7日まで11日間連続で最高気温が30度を超える真夏日が続いている。今年は新型コロナウイルスの感染拡大で、「感染症」と「熱中症」の両方の対策が必要な夏。消防職員によると、まずはステイホームによる外出自粛で、多くの人が屋外に出るのを控えてきたため、例年以上に体が暑さに慣れておらず、また、運動も少なくなる傾向にあるため、注意が必要という。

 そして、マスク。長時間マスクをしていると、のどの渇きに気づきづらくなり、水分補給の回数が減ってしまう恐れがあるそう。そのまま水分補給をおこたり続けると、脱水状態になってしまい、熱中症のリスクが高まってしまう。

 先日、この夏の熱中症対策として、「3つの〝とる〟」がテレビで紹介されていた。それによると、①人とはなるべく2メートル以上の距離を〝とる〟②十分な距離を確保したらマスクを〝とる〟③そして水分を〝とる〟――の「3とる」。「暑さを避ける」「こまめな水分補給」「3食しっかり食べる」といった基本的な予防策を講じたうえで、今年ならではの対策として意識し、コロナ禍の夏を乗り切ろう。(笑)