御坊市塩屋町南塩屋の須佐神社で19日、伝統の「おとう祭」が行われ、子どもらが大幣を振って氏子の平安や豊作、大漁を願った。

 市と県の無形文化財に指定されており、毎年3月10日に行われているが、今年は新型コロナウイルスの影響で延期。感染予防や「3密」回避を徹底し、神事の内容を簡略化して行われた。

 おとうは氏子の5地区から15歳以下の男の子が選ばれる。今年は森岡が西岡龍央君(7)、南塩屋が椎名洋介君(11)、南谷が木村颯汰君(5)。切山は中出均さん(64)、明神川は東卓弥さん(49)が代役を務めた。

 それぞれ榊持ち、大刀持ちを従えて神社に参集。本殿で奉幣の儀に臨み、約2㍍ある大幣を振り、世話人は後ろから洗米(ハナガラ)をまいて平安を祈った。

 総代長の福原健さん(67)は「コロナの終息を願い、来年は盛大にやりたいですね」と話していた。

写真=大幣を振るおとう