日高川町の和佐小学校(岡本真美校長)で7日、5年生14人を対象に地域の秋祭り、笑い祭の由緒を学ぶ「総合的な学習の時間」の授業が行われた。

 5年生は11月の学習発表会で笑い祭と関係が深い丹生都姫の物語を劇で披露することにしており、地元のお年寄りから伝承を詳しく聴いて舞台の参考にしようと、この日の事前学習を計画した。

 先生役は笑い祭保存会の元会長・玉置貞夫さん(76)と、玉置善信さん(76)。貞夫さんは「丹生都姫の命(みこと)は、トンビの背中へ乗って飛んできて、真妻山で降り、歩いて和佐に来て住み着いた」と話し始め、出雲の国での会議に遅れてふさぎ込んで外に出てこなくなった丹生都姫を元気づけようと「笑え、笑え」と村人たちがにぎやかに振る舞ったことなどが「笑い祭の始まり」と分かりやすく紹介した。

 祭りの主役、鈴振りの体験なども行われ、児童は13日に本祭りを迎える地元の祭礼へ関心を高めていた。

写真=鈴を手に鈴振りを体験する女子児童と玉置善信さん、貞夫さん(右から)