2017年にみなべ町を訪れた観光客数は62万6502人で、前年と比べて3・58%減少したことが県商工観光労働部観光局がまとめた観光動態調査報告書で分かった。目的地別では観光施設がトップで全体の約30%を占めた。宿泊では外国人の占める割合も高く、台湾、香港、韓国など東アジアを中心に4万2175人となった。

 観光客の内訳をみると、宿泊が17万3002人(前年17万5719人)で前年比1・55%減、日帰りが45万3500人(同47万4068人)で4・34%と、いずれも前年を下回った。月別宿泊者数では夏休み期間中の8月がトップで2万4977人、次いで行楽シーズンの11月で1万5880人、4月1万5739人、5月1万5320人の順となった。日帰りでは、観梅シーズンの2月が突出して多く8万9130人。2番目の8月4万8987人に比べ約2倍となっている。梅収穫シーズンの6月は3番目で3万9415人。目的地別では観光施設が17万2962人で最も多く、花見の4万796人が2位、祭りの2万7044人が3位となった。宿泊客の地域別内訳では外国人が最も多く4万2175人、次いで大阪4万1049人、県内3万2537人の順。全国的な訪日観光客の増加に伴って同町でも増えており、町内のホテルに滞在して大阪などを訪れることが多いという。しかし関西国際空港利用者の宿泊施設不足が緩和されてきたこともあり、前年の5万851人から17%減少。全体の観光客減にも影響したとみられる。

 県全体の総数は3375万9000人で、前年の3487万人より3・2%減。宿泊は516万6000人(前年524万7000人)、日帰りは2859万3000人(同2962万3000人)でいずれも前年を下回った。