カレーキットを手にPRする小林さん

 日高町比井の旧比井小学校校舎を活用したカフェ「ひいのの」(社会医療法人黎明会が経営)の産品コーナーに、自宅で簡単に本格的なスパイスカレーを作ることができるキットが新しく登場した。

 カレーキットは、群馬県安中市で出張こども食堂を定期開催している非営利活動団体の代表で、調理師でもある小島靖男さんが製造。売上の一部がこども食堂の運営資金に充てられる。

 祖父母が比井在住で、群馬県で生まれ育った小林香凜さん(22)=白浜町=が、安中市でスパイスカレーの試食会にたまたま参加し、そのおいしさと小島さんの思いに共感。「自分もこども食堂の力になりたい」と、今春、大学卒業と同時に白浜町の企業に就職したのを機に、祖父母のふるさとでオープンしているひいののにスパイスカレーキットをおいてもらうことを思い立ち、快諾を得て今月中旬から販売している。

 小島さんこだわりのスパイスが調合されており、レシピも同封。「エビとココナッツミルク」「チキンとヨーグルト」など本格的な味が楽しめ、さっそく味わったという男性は「めっちゃおいしかった」と話していた。1袋893円(税込み)。

 小林さんは「おいしいカレーと小島さんの活動を一人でも多くの人に知ってもらいたい」と話している。