最近、会社のパソコンのメールをチェックすると、件名「写真を添付し忘れました」などのメールが届く。仕事関係の人のメールかと思ったが、ファイルが画像データではなさそう。調べてみると迷惑メールとのこと。「先ほどの資料です」「いつもお世話になります」など他にもたくさんのバリエーションがあるよう。いかにもそれっぽい内容なのでついファイルを開きそうになるが、開けばウイルス感染などがあるのだろうか。
 先日、日高高校で県警のサイバーセキュリティ講演会が開かれた。講演では出会い系のアプリやサイトに手を出した女の子が、相手の男に自宅を特定される映像などがあった。画像データに位置情報が記録されていたためで、県警の担当者は注意を呼びかけていた。またSNSへの安易な投稿が大きな責任を負うことになる可能性があることなども指摘していた。
 講演ではさまざまなネットの詐欺について紹介されていたが、中でも気になったのが「ランサムウエア」。不正プログラムで端末のデータを暗号化して〝人質〟とし、復旧させるために金額を要求するもの。もちろん支払ったからと言って復旧が約束されている訳ではない。メールに添付されてきたり、改ざんされたサイトの閲覧などで感染するとのこと。メールはある程度対策できそうだが、サイトの閲覧となればなかなか難しそう。
 講演ではまだランサムウエア被害は少ないとのことだが、広まれば多くの被害が出るだろう。被害を受ける対象はパソコン、スマホともにある。こういった手口があることを周知させるとともに、セキュリティソフトを入れたり、こまめにデータのバックアップをとるなど個人での対策も必要だ。(城)