由良町が、原動機付き自転車(50 cc以下)用の「ご当地ナンバープレート」を製作し、4月1日から交付をスタートさせる。町ゆるキャラの「ゆらの助」などを描いたかわいらしいデザインで、町とふるさと協定を締結している摂南大学(大阪府寝屋川市)の学生らが、町内小中学生のアイデアを取り入れて考案。町の魅力を広くPRする一つの手段として、日高地方では初の試みとなっている。
 通常のナンバープレートは、総務省が通達するデザインに基づいているが、通達に法的拘束力がないため、独自のデザインを導入して観光振興や名物の知名度アップに役立てる自治体が全国的に増えている。和歌山県内では、和歌山市、上富田町、有田川町に続き、由良町が4例目。昨年、町内の小中学生を対象にご当地ナンバー用のデザインを募集しており、今回、それを取り入れながら摂南大学住環境デザイン学科の学生と教員がオリジナルのナンバープレートを考案した。
 大きさは縦10㌢、横20㌢。800枚製作。由良町の文字のほか、水中メガネをかけたゆらの助や町花スイセン、白崎に飛来するウミネコのイラストをカラーで配置。親しみやすく愛着の持てる「由良町らしさ」が詰まったデザインとなっている。交付開始は4月1日午前8時半からで、場所は税務課。原動機付き自転車の新規登録者は、従来のナンバープレートかご当地ナンバープレートか、いずれかを選択できる。現在使用しているナンバープレートからご当地ナンバープレートへの交換も可能。ご当地ナンバープレートの番号は、受付順に「1」から交付。開始前に申請者が2人以上いる場合は抽選で受付順を決定する。詳しくは同課℡0738-65-1802。
 昨年4月1日現在、町内の原動機付き自転車登録台数は約700台となっている。