国保日高総合病院は27日、シンボルマークとなる院章を発表した。一般応募の中から和歌山市のデザイン事務所㈲エヌ・ケイ・ステーション(中本活美代表)の作品を採用。温かみのある太陽を中心に緑と青色で山、川、海の豊かな自然を表現。日高の頭文字「H」の形を表しており、選定委員会では「安心感や安らぎを与える病院のイメージにぴったり」と評価された。
 同病院には院章がなく、職員から「シンボルマーク入りのユニホームで、日高病院で働く誇りを持って仕事ができれば」との意見が出ていたことを受け、ことし4月に就任した曽和正憲院長が作成を企画した。プロ、アマ問わず6月から7月にかけて公募し、日高地方を含む県内から15作品の応募があった。曽和院長や看護部、医療技術部、事務局から8人が選定委員となり、3回の委員会を開いて今回の作品を採用した。
 27日には感謝状の贈呈式が行われ、中本代表と同社アートディレクターの川上知久さんが出席。曽和院長から中本代表に手渡された。中本代表によると、5人のデザイナーが意見を出し合い、自然豊かな日高地方を思い浮かべながら作成したという。中本代表は「採用していただいて感激です。病院のシンボルマークですので、患者様に少しでも安心感を与えられるような温かみのあるデザインをコンセプトに考えました。少しでも心を和ませていただければうれしいです」とコメント。曽和院長は「安らぎを与えてくれる素晴らしい院章ができた。患者の皆さんの癒やし、そして職員のモチベーションアップという両面での効果が期待でき、一丸となって住民に親しまれる病院につなげていきたい」と力を込めていた。
 
 院章は今後、名刺やカレンダーに活用していくほか、ユニホームや病院の建物にも掲げることを検討していく。