タイ王国大阪総領事館は13日から1週間、関西の新聞社などを対象に現地取材を受け入れ、本紙も参加。表敬訪問では外務省を訪れ、ドーン・ポラマットウィナイ大臣はアジアの若者同士の交流の重要性を訴え、昨年度日高高が主催し、本年度和歌山県主催で開かれる「アジア高校生フォーラム」について「素晴らしい取り組み。継続的な実施に期待したい」と評価した。
 現地取材の受け入れは大阪総領事館が毎年行っており、今回は滞在する6日のうち、前半3日が首都バンコク、残り3日がサムイ島。表敬訪問は14日に行われ、外務省や観光庁を訪れた。
 ドーン大臣はタイと日本を含むアジア諸国との友好について話し、取り組みの一つとして若者の交流に力を入れていることを説明。日本と東南アジアの国の若者が同じ船に乗る「青年の船」事業やITを使った交流などを紹介した。
 昨年度日高高がタイを含むアジア16カ国・地域の高校生を招待して初開催し、本年度県が開く「アジア高校生フォーラム」については、「こういったプロジェクトを考えられる人は長期的な視点をもっている。参加した学生は日本での良い経験をいろんな人に話すことで、日本や参加国への親密感が高まる。今後も継続的に実施されることを期待するとともに、タイの方で協力できることがあれば何でも申し出てほしい」と、取り組みの成果に期待するとともに、積極的な協力を約束した。
 このほかビザの緩和により日本を訪れるタイ人が増えたことや、自身の妻も大の日本ファンでことしも6回訪問していること、日本からはタイへの長期滞在者が多く、今後も増やしていく方針であることを紹介。また観光面以外では日本から鉄道の分野で協力を受けていることなども話し、今後のタイと日本の一層の友好へ抱負を述べた。