少し前、雨の日に車のワイパーを動かすと、筋がたくさん入った。ワイパーゴムを布で拭いても変わらなかったので、劣化して溝でもできたのだろう。フロントガラスについたゴミもうまくとれなくなるので、運転中はかなりストレスになり、筋やゴミに焦点が合ってしまい、運転に集中できなかった。
 去る3日、近畿地方が梅雨入りした。平年より4日早く、昨年とは同じ。和歌山でも前線の影響で雨が続いており、予報を見てみるとここ1週間は雨が多いようだ。梅雨明けは平年が7月21日、昨年は同月20日だったので、これから1カ月以上は雨や曇りの日が多くなるのだろう。
 じめじめと蒸し暑い日が続くのがつらいのはもちろんだが、梅雨時期は突然の雨もあり、車の運転が危険になる。首都高での調査結果では、平成24年度の年間総時間に占める雨天の時間は約4%しかないにもかかわらず、雨天時に発生した交通事故件数は総交通事故件数の17.6%。1時間当たりの交通事故件数は、晴天時は1・1(件/時間)、雨天時では5.1(件/時間)となり、雨天時は晴天時より約5倍の割合で交通事故が起こっていることになることがわかった。
 雨の日は路面状態が悪い上、ブレーキ装置も濡れて効きが悪くなることもあり、速度や車間距離、特にカーブの際は注意が必要だ。またフロントガラスにつく雨粒で視界が悪くなる。特に夜間の大雨になると雨粒と対向車のヘッドライトの光などで、かなり悪くなり、側道にいる人影などはほとんどわからないだろう。梅雨時期は普段以上に運転に気をつけることはもちろんだが、いまのうちにワイパーや溝の減ったタイヤを交換するなどして、事故防止に努めよう。     (城