県天然記念物日本鶏保存会(池本元博会長)は19日、みなべ町西本庄の須賀神社で第34回日本鶏品評会を開いた。国の天然記念物に指定された約20種類156羽が出展。会場には珍しい鶏が並び、来場者は「見たことのないような鳥が眺められて楽しい」と話しながら熱心に観賞していた。
 保存会のメンバーらが飼っているカツラチャボ、烏骨鶏(ウコッケイ)、薩摩鶏などが籠に入って境内にずらり。奈良県と京都府から訪れた審査員2人が、小型鶏、中型鶏、大型鶏に分けて色合いや形など細部をチェックしていった。総合優勝して知事賞を受けたのは、山口県岩国市、足谷博文さんの「黒柏」。日高地方からは井上浩一さん(みなべ町)の薩摩鶏が大型鶏の部で3位に入った。一般の来場者は1羽ずつ眺めながら「白い鳥や黒い鳥、羽のふさふさした鳥などいろいろいて、見ていて楽しいですね」と話していた。
 以前は田辺市の闘鶏神社で開かれていたが、昨年初めて須賀神社で開催された。