みなべ町の新庄区(森本晃区長)と徳蔵区(田上雅春区長)は25日、合同で津波避難訓練を実施。区民203人が徳蔵地内の高速道路みなべインターチェンジ広場などに避難し、万一に備えた。
 同地域は、県が平成25年3月に公表した南海トラフ巨大地震の想定では津波浸水が0.3~5㍍と予想されており、町は昨年9月末、西日本高速道路㈱(NEXCO西日本)関西支社和歌山高速道路事務所と「津波緊急避難における高速道路区域の一時使用に関する協定」を締結。インターチェンジ(IC)の駐車場などが津波の避難所として活用できるようになった。今回は締結後初の訓練で、午前7時40分のサイレンを合図に開始。南部川をまたぐ橋が通行できないという想定で、左岸側の住民はインターチェンジ、右岸側は閉谷政井谷橋2号橋付近に避難した。NEXCO西日本の職員2人、高速道路交通警察隊の職員3人も参加し、誘導などを行った。徳蔵からインターチェンジに避難した人目公一さん(53)は「今回は事前に知らされていたので6分で避難できたが、実際の大地震だと倍ぐらいかかるのではないか」、NEXCO西日本の窪田和裕統括課長は「大地震が発生すると通行止めになるが、災害直後はまだ車が通っていると思う。避難する時には十分に気をつけてもらいたい」と話していた。