英霊に献花し、手を合わせる参列者

 印南町主催の戦没者追悼式が27日、公民館で行われ、町内各地区の遺族会、町議、県議など約50人が英霊636柱の冥福を祈った。

 戦争により亡くなった人らに1分間の黙とうを捧げ、日裏勝己町長は「戦争の悲しみを二度と繰り返してはならない。これからも町長として、町民の命を守ることを最優先に、子どもたちが夢と希望を持って未来を切り開けるまちづくりに励みたい」と哀悼の辞を述べ、堀口晴生議長、玄素彰人県議も平和への言葉を贈った。

 町遺族会会長の堺善洋さん(66)は、「先人はひたすら祖国の繁栄を信じ、子どもや孫を思って平和を念じてきたと思う。今の平和も保障されているとは限らない。戦争のない社会を築いていき、広がっていくことが法要になると信じています」と語った。式の最後は参列者全員による献花が行われた。