みなべ町清川の農家でつくるきよかわ米生産者組合(棒引清代表・組合員11人)は、栽培している「きよかわ米」を商標登録した。山間部のきれいな水で育てられ、以前から「味が良い」と評判。棒引代表は「ことしもおいしい新米ができた。きよかわ米で地域を活性化していきたい」と意気込んでいる。
 きよかわ米生産者組合は、昨年9月に発足。同年末には組合内から商標登録が提案され、以後手続きを進めて今月初めに登録された。対象は清川地域で収穫される米としている。パッケージでは、「きよかわ」と「米」の間に「う」という小さな文字を入れて「うまい」と読ませる。男の子が「やっぱりごはん」と言いながらお代わりしているイラストも含めて登録。デザインは同町埴田のイラストレーター、松下恭子さんが担当した。
 清川では以前から自家消費以外の余剰米を販売しており、同組合が昨年から地域農業の活性化につなげようと県の「過疎集落支援総合対策事業」の一環で組織的に販売を始めた。3㌔入りと5㌔入りのオリジナルの米袋を製作し、コシヒカリ、ニホンバレ、キヌヒカリ、イクヒカリの4種類を商品化。価格は白米5㌔2000円(税込)、3㌔1200円(同)としている。棒引代表は「8月に雨が多くて心配だったが、ことしもおいしい清川の米ができた」と話している。10月10日に清川公民館に隣接する「げんき工房きよかわ村」で催される「きよかわ市」で新米が販売される。