伝統文化の継承に励む全国トップレベルの高校生が京都に集う大会、第3回「全国高校生伝統文化フェスティバル」が12月14日に京都コンサートホールで開催。日高高校箏曲部が選抜され、日本音楽部門で出演する。同部門には全国から2校で、西ブロック(近畿・中国・四国・九州)を代表しての出演となる。これまでの実績を考慮しての選抜。部員は「先輩達の努力の積み重ねのおかげ。恥ずかしくない演奏をしたい」と気を引き締めている。
 主催は京都府、京都府高等学校芸術文化連盟。次世代の文化を担う高校生の目標の場として、平成24年度から実施している。内容はステージでの選抜校公演、全体交流会など。公演は日本音楽・郷土芸能(伝承系、太鼓)・吟詠剣詩舞・特別公演がある。
 同部は昭和43年に創部、ことしで46年目になる。これまで県総合文化祭で通算29回の優勝を果たし、全国総合文化祭に18回出場。全国ではベスト4に当たる文化庁長官賞や優良賞など、6年連続で上位入賞するという全国に例のない快挙を成し遂げた。
 ことしの部員は6人。全国の舞台に臨んだ経験はまだないが、同部は特に縦のつながりが強く、OGが熱心に部を訪れたり大会に駆けつけては助言やエールを送るなど、部の志はしっかり受け継がれてきているという。当日は、先月末の県大会で弾いた2曲のうち「Sarah~過ぎ行く時~」を6人全員で演奏する。水の流れと時の流れを表現した、生命力のあふれる力強い曲。部長の玉置沙也加さん(3年)は「このフェスティバルに私たちが出演できることになったのは、いままで45年間も積み重ねられてきた先輩方の努力のおかげです。そのことを肝に銘じ、6人が心を一つにして、聴いてくれる人に感動してもらえるような演奏をしてきたいと思っています」と話している。指導の神田さんは「これまでの卒業生たちの努力が実を結んでくれたようで、感慨深い思いです。ことしは学校創立100周年でもあり、ちょうどこの年に選ばれたことは不思議な気がします」と話している。同部のメンバーは次の皆さん。
 玉置沙也加、中早優芽(以上3年)、山﨑美緒、保田穂香(以上2年)、荒井梨菜、赤松亜優美(以上1年)▽指導=神田(菊瓔)佐和子▽顧問=安原美有紀、寺田順子、小川万里子