御坊商工会議所の吉田擴会頭らが26日に商工会館で記者会見を行い、ごぼう商工祭2014(5月25日)のイベント概要を発表した。6年目となる今回のテーマは「寺内町を楽しむ」で、旧御坊町の寺内町一帯を会場に人力車での散策や御坊の祝宴料理としてかつて振る舞われていた「鯛麺(たいめん)」の復活など、多彩なイベントで〝おもてなし〟する。
 商工祭はイベントを通じて御坊、日高のよさをPRし、地域活性化に役立てようと、平成21年から開催。ことしは寺内町にスポットを当て、魅力の発信や再発見につなげる。このため、メーン会場は第1回以来、5年ぶりに小竹八幡神社周辺に戻す。目玉イベントは、浅草の浅草寺(せんそうじ)で走っている㈱くるま屋日本橋の人力車4台と引き手の「俥夫(しゃふ)」4人を迎えての寺内町巡り。希望者は有料(金額未定)で試乗できる。宮子姫オフィシャルコンパニオンの柏木りえさんらにも乗ってもらう。また、江戸時代から昭和30年代まで婚礼などで出されていた鯛麺は、大皿(直径30㌢以上)にゆでたそうめんを大海の波のように広げ、その上に皿からはみでるような重さ3㌔以上の大きな塩焼きのタイを乗せる料理で、タイの身をほぐしてだし汁で食べる。会議所と和歌山大学が平成22年に共同研究した寺内町活性化モデルの報告書の中でも調理方法などが紹介されている。商工祭ではこれを再現し、来場者に振る舞う。
 このほか、小竹八幡・伊勢屋ゾーンでは各種団体の音楽やダンス、南京玉すだれ、第3回D(どんぶり)―1グランプリ、うまいもんマルシェ、日高別院ゾーンでの掛け軸展示、境内でのカフェ、夜のキャンドルライトアップ、高校生ゾーンでの各種パフォーマンスもある。商店街ではプレイベントで4月16日から5月23日まで恒例のラッキーナンバーくじを実施。紀州鉄道は臨時列車を運行し、車内で読み聞かせも行う。商工祭の主催は会議所、共催は市商店街振興組合連合会、後援は市観光協会、紀州新聞社、日高新報社、御坊ローターアクトクラブ。
 D―1グランプリ、マルシェの出店希望者を募っており、締め切りは4月10日午前中。問い合わせは会議所の大田さん℡0738ー22ー1008。