御坊市は、新年度から市内商店街の空き店舗を活用する起業家に補助金を出す。家賃(1年間)と改修(1回)のそれぞれ2分の1。限度額は家賃が36万円(月額3万円)、改修費が20万円で、合計すると56万円の補助となる。市議会の3月定例会では「商店街の活性化へよく制度をつくってくれた」と評価する声が多かった。
 ただ、一部に「この程度の補助で本当に出店してくれるのか。もっと出すべき」との声もあった。確かに、全額補助といった手厚い支援があった方が人は来やすい。市担当課としては「補助金がなくても頑張ってくれるような、やる気のある起業家に来てもらいたい」との狙いがあるが、もしだれも申し込みがないようなら補助を設けた意味がない。ならばもっと補助を増額してとりあえず起業家を引き込むというのも一理ある。その後成功してくれればよし、やる気がないから結局すぐ店を閉めたとなれば残念だが、まず進出してくれなければ活性化も何もない。
 とは言うものの、机上の話をしていても仕方がないので、実績がある田辺市に聞いてみた。同市では国から中心市街地活性化基本計画の認定を受けて平成21年度から本年度末までの5カ年計画で空き店舗活用の補助を実施。家賃(1年間)または改修(1回)のいずれかを選択する形で2分の1を補助、上限36万円。5年間の実績は計23件にのぼる活用があった。人口規模が違うため一概に比較できないが、御坊市でも結構期待できるような気がしてきた。しかも、家賃と改修費の両方出る御坊市の方がやや手厚い支援だと言えるのでなおさら。とりあえず、やる気のある起業家の進出に期待してみたい。  (吉)