今月開かれた小学生バドミントンの近畿大会(大阪市)で、美浜町の3選手が中心の和歌山県男子チームが3位に入り、26回の歴史で初の表彰台に上がった。その後の全国大会(山形市)も団体は惜しくも2回戦で敗退したが、6年生以下ダブルスでは柏木颯(松原6年)・岩橋稜典(和田6年)組がベスト8に入り暫定5位。県勢がこれまで突破できなかった近畿、全国の厚い壁を打ち破る大活躍をみせた。
 第26回近畿小学生バドミントン大会は今月7日、大阪の舞洲アリーナで開かれ、団体戦は5年生のシングルスとダブルス、6年生のシングルス(2回)とダブルスの計7人、5試合で対戦。美浜町の柏木君、岩橋君、若野聖人君(和田6年)の3人が中心の和歌山Aチームは、1回戦で大阪Cを4―1、2回戦は奈良Aを3―2で破ったが、決勝進出をかけた強豪大阪Aとの準決勝は1―3で惜しくも敗れた。
 同じ近畿大会の個人ダブルスでは、柏木・岩橋組が4年、5年に続いて3連覇。この結果で3年連続の出場を決めた第22回全国小学生バドミントン選手権大会(22~25日)では、1回戦で北北海道のペアを2―1、2回戦で宮城のペアを2―0で下し、続く準々決勝は富山のペアに1―2で敗れたものの、和歌山県勢個人ダブルスでは初のベスト8、暫定5位入賞を果たした。団体は2回戦で敗退。
 近畿大会団体での和歌山県男子の3位は、26回の歴史で初の快挙。また、柏木・岩橋組の全国大会個人ベスト8進出も初めてとみられ、美浜の3選手が主軸となって、大舞台でかつてない躍進をみせた。
 近畿の個人では敵なしの柏木・岩橋組だが、全国では過去2回とも初戦で敗退しており、今回は「1回戦突破」を目標としていた。それ以上の結果に、岩橋君は「少し体調を崩していたので、本来の力を出し切れなかった部分もありますが、目標以上の結果を出せてうれしい」と笑顔。28日には柏木君、若野君、和歌山県チーム監督の岩橋孝朗監督(46)とともに役場に森下誠史町長を訪ね、森下町長から「和歌山県にとって近畿、全国は大きな壁だったが、君たちが中心となってその分厚い壁を打ち破ってくれた。本当にうれしい。この結果に満足することなく、これからももっと上を目指して頑張ってほしい」と言葉を贈られた。