国税庁が1日、相続税や贈与税の算定基準となる平成25年分の路線価等を公表した。標準宅地評価基準額の対前年変動率の県内平均は4.4%減で、前年の5.9%減より1.5ポイント改善。近畿2府4県の前年比平均も5年連続ですべて下落したが、下落率は前年の2.1%から1.2%と若干の改善となった。
 県内7税務署管内の最高路線価は前年に続いてすべて下落。県内で最も路線価が高い地点は、17年連続で和歌山市友田町5丁目のJR和歌山駅前、1平方㍍当たりの価格は36万円で、前年の38万円から5.3%の減。
 御坊税務署管内の最高路線価は、市内湯川町財部のオークワロマンシティ御坊店前交差点から南側の国道42号=写真=で、1平方㍍当たりの価格は前年比3000円減の6万1000円。下落率4.7%は新宮(9.5%)、田辺(6.0%)、粉河(5.8%)、和歌山(5.3%)に次いで5番目。ことしは湯浅管内の最高路線価(有田川町明王寺のJR藤並駅北側国道42号)が2000円減(6万2000円)にとどまり、御坊管内の路線価は単独で最下位となった。