新エネルギーの一種として日本海やオホーツク海で存在が確認されているメタンハイドレートについて県は15日、 近く熊野灘沖で存在確認のための予備調査を行うことを発表した。
 メタンハイドレートは深海表層堆積物中に塊や板状で存在する表層型、 海底下の砂の層に存在する砂層型などがあり、 今回、 県は民間の㈱独立総合研究所の青山千春自然科学部長に調査を委託し、 今月下旬にも2日間の予定で調査を行う。
 調査には県が所有する漁業調査船 「きのくに」を使用し、青山部長と県の担当職員らが乗り込み、 串本漁港を出航。同船に搭載する魚群探知機で海中のメタンハイドレートの目印となるメタンプルーム (メタンガスの気泡など) の存在を調査。 産業技術政策課は 「魚群探知機は古いもので、 今回はこれで確認することができるかどうかも含めての予備調査。必要ならば来年度、新しい機器を更新し、調査する」と話している。