プロ野球パ・リーグ、 オリックス・バファローズ主催の少年少女野球教室が13日に御坊市民球場であり、 日高地方の小学生球児ら110人が参加した。 講師は御坊市出身、 日高高校OBで、 オリックスでは中継ぎ、 抑え投手として新人王を獲得するなど大活躍した大久保勝信さん (36) らが務め、 参加者はあこがれの元プロ野球選手から手取り足取りの指導を受けながら目を輝かせて練習に打ち込んでいた。
 教室は田中数将市議後援会が協力。 羽田耕一さん (59) が校長を務め、 大久保さんはじめ、 安井秀人樹さん (44)、 乾絵美さん (29)、 小澤聡さん (60) がそれぞれコーチを担当した。 羽田さんは日本タイの4打席連続本塁打記録を持ち、 大久保さんは平成13年に新人王を獲得、 現在は球団職員。 安井さんは1軍マネジャーなどの経歴がある。 乾さんは女子ソフトボール日本代表の捕手として北京五輪で金メダルを獲得し、 小澤さんは日本プロ野球トレーナー協会所属の日本体育協会公認アスレティックトレーナー。 小学1年生から4年生まで対象の午前の部に69人、 同5、 6年生対象の午後の部に41人が参加した。
 参加者はウオーミングアップのあと、 羽田さんから走塁を教わり、 その後は5班に分かれて打撃、 守備、 投球などの個別指導を受けた。 羽田さんの走塁指導ではヒットエンドランなどの実戦的な練習もあり、 羽田さんは 「キャッチャーのミットへボールが入るぐらいでチラッと見る」 「フライならすぐ戻る、 ライナーなら戻ってもアウトになるのでそのまま走る」 などとポイントを説明した。 投球練習では捕手を座らせて子どもたちが投げ込み、 大久保さんが手取り足取り指導。 「 (右投手の場合) 踏み出した左足のつま先が外を向かないように。 外へ開くとコントロールがつきにくい」 などと基本的な技術を伝えただけでなく、 「 (右投手が) 牽制を速くするには少し右足のかかとを上げて、 つま先で回転すればいい」 などと細かなプレーでも丁寧にアドバイスを送った。
  「将来、 甲子園出場とプロ野球選手になるのが夢」 という磯嵜昴君 (印南小6年、 印南黒潮) は大久保さんの投球指導を受けて 「つま先が開いていたらコントロールがつかないけど、 言われた通り直したらコントロールが定まりました。 分かりやすく教えてもらい、 アウトコース低めにいいボールがいくようになりました」 と笑顔で話していた。