印南町本郷地内にある町有の外ケ濱埋め立て地で、 県外の企業がメガソーラー計画を進めていることが分かった。 企業名や詳細はまだ公表されていないが、 18日に地元説明会が開かれるなど着々と進められており、 順調に進めば年内にも町と企業が進出協定を締結し、 来年夏からの運用開始を目指している。
 17日に再開した議会一般質問で、西山徹議員の「太陽光発電について」の質問で、町が明らかにした。
 埋め立て地は、平成10年に漁民住宅用地として町が造成した約1万4000平方㍍。以後、需要がなく空き地となっており、一時企業誘致や公園建設計画が出たが、海抜が約4㍍と低く津波が心配されることなどからいずれも白紙となった。
 メガソーラーの候補地としてもこれまで約20社の問い合わせがきていたが、津波の危険があることや借地料が比較的高いことからいずれも実現していなかった。 8月に問い合わせがあった現在の企業は、話し合いが順調に進展。まだ具体的な内容は公表されていないが、出力は約1000㌔㍗を予定。18日に地元本郷で説明会を開き、早ければ来年3月からの工事を計画しているという。町では企業と定期借地権の契約を目指しており、1平方㍍につき年間200円で、全体で年間約300万円を見込んでいる。埋め立て地は年間40万~50万円の管理費がかかっており、町では「塩漬けになっている用地を有効活用したい」と話している。
 このほか一般質問では、美里の県畜産公舎跡地でもソーラー計画が進んでいることが明らかになった。県が用地を売却しており、外ケ濱のソーラーとの関連性など詳細は明らかになっていない。