昨秋の台風12号で土砂崩れの被害に遭った清川の国道424号復旧・改良工事で、 県は10日開会の県議会に、 区間内に設置する新法手見トンネル(仮称、 延長約480㍍)の掘削費約10億4000万円を上程する。工期は26年3月末まで。同区間にはもう1基のトンネルと橋の整備も計画しており、 供用開始時期は未定。
 以前から町内を通る国道424号の改良工事を実施していたが、清川地内で昨年の台風12号によって大規模な土砂崩れが発生。災害復旧工事と併せて道路の改良工事に取りかかる。現道は幅員が狭くカーブが多い線形になっており、車両の対向が困難な個所も多い。台風12号の土砂災害に対応する仮設道も約300㍍区間で設置されている。
 県の計画では、区間は東神野川地内の法手見トンネル西出入口から清川球場付近まで約1㌔。被災個所を迂回するバイパスを整備し、曲がりくねった現道を直線化。約700㍍程度短縮される。区間内には約480㍍の新法手見トンネル(仮称)と約280㍍の清川トンネル(同)を設置するほか、南部川をまたぐ4本の橋も設置する。全体的な事業費は約24億円。
 10日から始まる県議会に、新法手見トンネルの掘削費を上程。周辺ではすでに資材置き場などを確保する準備工事も行われている。住民らは「国道424号は町内を縦断する幹線道路。バイパスの整備は仮設道路の解消、現道の利便性向上につながる。一日も早い完成を」と期待している。