21日、日高川町の川辺西小学校でグラウンドゴルフ実習が行われた。地元愛好家のクラブチーム、川辺友愛の協力で6年生児童51人が体験。児童とクラブメンバー4人1組となって熱戦を展開した。児童はプレーを通してメンバーと交流を深め合った。
 グラウンドゴルフは、昭和57年に人口3200人の鳥取県泊村(現在の湯梨浜町)という小さな村から生まれた。村の生涯スポーツ活動推進専門委員会が、たまたま大学生がグラウンドで描いた線の輪を狙ってゴルフをしている様子を見かけたことが開発のヒントになったという。専用のクラブでボールを打って15~50㍍先にある直径30㌢余りのホールポストを狙う競技で、8ホールが標準。ルールはいたって簡単で初心者でも楽しめ、適度に歩くため健康にも最適。ホールインワンが多い一方、小石や落ち葉など障害物で打球の進路が変わるなどアクシンデントもあり、奥が深く、中高年を中心に人気が高まっている。
 筆者が住む地区でも年に2回、大会を開催。昨年初めて参加したが、児童からお年寄りまで老若男女問わず約40人が和気あいあいと楽しんだ。好プレーや珍プレーが続出する競技は本当に楽しく、何より日ごろは顔を合わすことがない区民とも再会。数十年ぶりに顔を見た人もいるなど、とても充実したひとときとなった。川辺西小学校でもクラブメンバー9人が「○年生のA君のおじいちゃんです」などと自己紹介。児童とメンバーが一緒になってプレーに一喜一憂した。交流に親近感いっぱい、プレーにも笑顔がいっぱい。世代間交流に本当にいい取り組みだと感じた。小学校の地域交流、地区のイベントにグラウンドゴルフを導入してみては。 (昌)