みなべ町の町長・町議ダブル選挙は25日に告示。町議選では同日正午現在で15人(現職9人、新人6人)が届け出を済ませ、5日間の選挙戦に突入した。出馬に対して流動的だった埴田の男性(75)は24日午後に立候補を断念し、定数14人に対して1人超過の少数激戦がスタートした。町長選では、現職の小谷芳正氏(63)=筋=だけが立候補の届け出を済ませた。
 町議選は、出馬が確実視されていた15人が予想通り立候補。流動的だった埴田の男性は、「周囲と調整ができなかった」と断念した。
 立候補の届け出の受け付けは午前8時半から役場で行われ、各陣営は手続きを済ませて足早に事務所へとんぼ帰り。候補者は出陣式で第一声を放ち、支持を訴えて街宣車から「お願いコール」を響かせた。
 一方、有権者からは「梅の景気が低迷している。安定価格で推移できるように力を入れてもらいたい」(西岩代の50代男性)、「南海トラフの大地震で高さ14㍍もの津波が来ると予想されている。防災面の充実が必要」(埴田の40代女性)などとの声が聞かれた。中には「誰が議員に選ばれても同じ」(西本庄の60代男性)という声もあった。
 これまでの議員選を振り返ってみると、新町が誕生した平成16年の選挙では定数16に対して20人が出馬、前回の20年の選挙では定数14に対して15人が立候補。新町発足以来、3回連続で選挙となった。