日本ホッケー協会主催で12日から14日までの3日間、 福井県立ホッケー場と越前町総合運動場を会場に開かれる日本女子ユース (18歳以下) ホッケー選考会に、 日高地方から唯一、 紀央館高校3年の大家瑞穂さん (18) が参加する。 大家さんは同校女子ホッケー部のFWとして活躍。 スピードのあるドリブルと高い決定力が光り、 近畿、 東海、 北信越が対象ブロックの中日本地区代表で日本ユースメンバー入りへチャレンジする。
 選考会は2016年オリンピックで金メダル獲得を目指し、日本ホッケー協会が日本体育協会などの指導の下に進めているNTS(ナショナルトレーニングシステム)の一環事業。1次選考会は、 2月に全国8ブロックから推薦を受けた選手たちが参加して東日本(対象ブロック=北海道・東北、関東)、中日本、西日本(中国、四国、九州)の3地区別にあり、12日からはユース日本代表を選出する最終の選考会となる。それぞれの地区代表と、今春の全国選抜、今夏のインターハイの両大会優秀選手計85人が集まり、25人程度が晴れて11月に韓国で開催される日韓交流戦の日本代表に決まる。
 大家さんは高校進学後からホッケーを始めるなど競技歴は浅いが、紀央館では入部すぐにレギュラーを獲得と抜群のセンスを持つ。1年生秋からは中心選手となり、2年生から2年間は主将を務めた。昨年秋から今秋にかけては公式戦4大会県内無敗のチームをけん引。スピードのあるドリブルを生かした突破力、高いシュート力が光り、県内では国体近畿ブロック予選少年女子県選抜メンバーに2年連続で選出されるなどナンバー1ストライカーと評価を受けている。中日本地区選考会でも得点を決め、持ち前の攻撃力を発揮。最終選考会に進んだ。
 最終選考会は全国トップレベルの選手たちが一堂に会し、実戦形式でプレーが審査される。日の丸のユニホームへの道のりは厳しいとみられるが、「自分の力を発揮して、シュートとかドリブルとか自信を持っているプレーを見てもらいたいです」と闘志満々。高校卒業後も3年後の和歌山国体出場を目標に競技を続ける意向にしており、代表入り以外に「レベルが高い選手ばかりなのでゴール前の動き、パスをもらう時の動きをよく見て吸収してきたい」と自身のレベルアップへも意欲を燃やしている。
 日高地方から日本女子ユース代表入りはまだなく、初の選出に期待が集まる。