4月、学校では新学期がスタート。仕事も心機一転、頑張ろうと思う。先日、仕事帰りに近所の中学生を見かけた。3年生になった野球部の男の子。確か部員不足と以前言っていたので気になり、車を止めて話しかけてみた。「どう?」と聞くと、「だめでした。足りません。春は合同チーム。県大会には行けません」。少し残念そうな顔をしたが、話しているうちに明るさが戻り、別れ際には前向きに「頑張ります」とさわやかな笑顔を見せてくれた。
 「それいけキッズ共和国」のページを学校教育担当の先輩記者からあずかって半年。はじめは行事ごとを中心に掲載していたが、最近は何か頑張っている子どもをメーンにしている。先日も和拳連御坊支部で日本拳法に打ち込む小学校4年生と2年生の兄弟を取材した。県大会で2人そろって準優勝。全国大会出場権を獲得した。しかし、2人とも「悔しかった」。日々の練習と毎日のトレーニングを欠かさず、「次は絶対に負けない。目標は全国で優勝」と話していた。
 保護者に聞くと、県大会の前に「いい成績を残せば新聞に載せてくれるよ」と2人に言ってくれたそう。力になったかどうかはわからないが、励みになればというキッズのページ。うれしく思うと同時に「いい成績を残さなくてもOK」というPR不足で申し訳なく感じた。取材の最後に2人は「目標を達成したら新聞に大きく載せてね」。もちろん、約束。頑張ってほしいと願う。
 それぞれの目標へ向かって努力する子どもたちがいる。一方で筆者を含め、日々の仕事に追われる毎日を理由に目標へ向かう努力から逃げている方はいませんか。大人も学生と同じく新学期のつもりで心機一転、頑張りましょう。    (笑)