実演しながら水について解説する木野さん㊨と小西さん

 みなべ町の南部小学校(爰川英人校長)で9日、町・県職員が水環境について解説する社会科の特別授業が行われ、5年生36人が学んだ。

 5年生の社会科では公害について考える授業があり、今回、行政との連携の初の試みとして、町環境生活課の小西利博さん、県庁環境管理課の木野惠太さんが講師となり、水質保全や生活排水の仕組みについて解説した。

 木野さんは「汚染された水を魚が棲める水に戻すには、かなりの水の量が必要になります」とし、牛乳コップ1杯では浴槽(300㍑)約11杯分、天ぷら油20ミリ㍑で約20杯分の水が必要なことなど、水質環境について分かりやすく解説。「梅干しの汁1滴では、どれだけ水で薄めれば魚がすめるようになるでしょう」と、500㍉㍑のペットボトルを6本水槽に投入するなど実験も交えながら説明した。

 話の後は「環境を守るにはどんなことができるか」などをテーマにグループで話し合って発表した。