歴史舞台で江戸時代の日高町を紹介した

 日高町中央公民館の文化講演会が4日に同館で開かれ、江戸時代の日高町を再現した歴史舞台などを披露。約200人の来場者を魅了した。

 第1部の歴史舞台は、大谷春雄さん(御坊市)が脚本・演出を手がけた「紀州藩御用絵師『岩瀬廣隆』が描く紀伊国名所図会から見た日高町」。岩瀬役の正木よしのりさんが江戸時代の日高町内を歩いて回る様子を見事な演技力で表現し、当時の情景を演出。原谷の金魚茶屋で絵を描く様子等を再現したり、スライドを使って比井で詠んだ歌なども分かりやすく紹介、最後は「名所図絵を100年、200年経ても残してやろう、この麗しき日高の景色とともにな!」と感情をこめて話し、幕を閉じた。歌は柏﨑さくらさん、琴演奏は楠ならゑさんが担当した。

 2部の講演は、日高町文化財保護審議会オブザーバーの裏直記さんが「紀伊国名所図会における日高町の歴史」で鹿瀬峠や産湯の歴史などを分かりやすく話した。