先日、日高中学校生徒会の会長、副会長の役員6人が内原小学校を訪ね、「早寝早起き朝ごはん」をテーマにした出前授業を行った。中学生とは思えないほど落ち着いていて、はきはきと児童に話しかけ、分かりやすい内容で授業していたのが印象的だった。睡眠の大切さを訴える内容が中心で、小学生にもよく理解できたのではないだろうか。しっかりと寝ることで免疫力が上がる、覚えたことが定着するなどは知っていたが、寝ている間に幸せホルモンが出やすくなって幸福度が上がるということは初めて耳にした。筆者も勉強させてもらった。

 授業を聞いていて、子どものころから寝る事が大好きだったと、懐かしい記憶をふと思い出した。特に理由はなかったと思うが、布団に入った時にすごく幸福感があったのを今でも覚えている。高校生のころは受験が間近に迫ったときでも、睡魔というよりも寝ることの誘惑には勝てず、毎日夜11時までには寝ていた。40代後半となった今でも寝ることは相変わらず好きで、性格といわれればそれまでだが、嫌なことがあっても寝て朝起きるとたいていリセットされている。

 元日に襲った能登半島地震では多くの方が犠牲になり、依然として安否不明者も多数いる。厳しい避難所生活を強いられている人もたくさんいる。ウクライナ、中東のガザ地区もしかり、悲しみ、不安で眠れない日々を過ごしている人がたくさんいる。私たちが今、安眠できているのがどれだけ幸せなことかとあらためてかみしめる。多くの人がまた、あたたかい布団で安心して眠れる日が一日も早くくることを願わずにはいられない。(片)