奉納された大絵馬と小竹宮司、島﨑さん、塩﨑さん、真登さん、木村さん(左から)

 正月準備を始める「事始め」に当たる13日朝、御坊市薗の小竹八幡神社(小竹伸和宮司)で氏子の自営業木村洪平さん(59)=御坊市薗=が、恒例の大絵馬奉納を行った。

 来年は甲辰(きのえ・たつ)で、180年前、紀州藩の9代藩主香厳院(徳川治貞)が御坊祭のけほん踊りに四恩状を下賜したのと同じ干支になる。木村さんは、金色の龍が宝珠をつかんで天から下りてきた図を大絵馬に描き、工作を担当した塩﨑建築代表の塩﨑弘直さん(61)、息子の真登さん(31)、木村さんの友人の島﨑敏樹さん(59)も参加して、小竹宮司の祈祷を受けて取り付けた。

 木村さんは「私も甲辰の生まれ、来年は還暦を迎えるので特に思い入れがあります。御坊祭の10月5日から構想を練り、金の龍が天から何でも願いをかなえてくれる如意宝珠を持って下界へ下りてきた図を考えました。毎年『太平幸民』の言葉を入れていますが、宝珠の力で世界が平和になってくれるよう願っています」と話している。