黒竹で民芸品作りを体験した参加者

 日本政府観光局(JNTO)主催のベトナムの旅行会社関係者を招いたファムツアーが10日から関西地方で始まり、初日は日高町でクエ料理や特産の黒竹を使った民芸品作りを体験した。

 日本の旅行会社、株式会社エイチ・アイ・エスが請け負ったツアーで、16日までの7日間、京都、大阪、和歌山などを巡って関西の魅力にふれてもらう企画。今後、ベトナムから日本への旅行を企画するに当たり、参考にしてもらうのが狙いだ。

 ベトナムの大手旅行会社5社から8人が参加。日高町では、比井の割烹岬で名物のクエ料理を堪能、日本一の黒竹生産地である原谷で花かご作りを体験した。今回のツアーは「サステナブル(持続可能)」と「ラグジュアリ(豪華)」がテーマで、エイチ・アイ・エス訪日営業本部インバウンド事業グループ関西チームリーダーの田中美帆さんは「日本の伝統を気に入ってもらえたし、クエ料理も高級でテーマにぴったり。日高町はいいところだと思ってもらえました」と太鼓判。

 これまでベトナムからの誘客に力を入れてきた日高町商工会の荊木宣雄局長は「いままでの活動が実ってツアーの一つに日高町を選んでもらえたことは大きな成果。関西万博を見据えた企画でもあり、ベトナムからのツアーへ実際に組み入れてもらえるように頑張りたい」と話した。