11月11日から17日までの税を考える週間に前後して、関連する行事を取材、記事にしている。国税庁が国民に租税の意義や役割、税務行政に対する知識と理解を深めてもらおうと、一年を通じて租税に関する啓発活動を行うとともに、税を考える週間に集中的にさまざまな広報広聴施策を実施。日高地方でも税金クイズや納税表彰、税のPR、ダイレクト納付の利用勧奨、作文列車、優良申告法人の表敬、税に関する作文と租税教育推進校等の表彰があり、あらためて税について考えるいい機会になっている。

 一方で先月、美浜町の松洋中学校3年生が議員となって町執行部に質問する子ども議会が開かれた。こちらは税金の使われ方に関係する話。2クラスの代表12人が一般質問で指摘や提案を行った。各クラスとも6班に分かれ、考えた内容を代表生徒が質問。環境や防犯、防災、税金、公共施設、企業誘致、町の活性化、少子化対策でさまざまな論戦が繰り広げられた。

 よく勉強し、まとめたのが感じられる内容ばかり。それぞれ再質問も行い、活発に議論が展開された。中学校のテニスコート人工芝化で、塩﨑善彦教育長の「すでに検討しており、早く着手したいと考えているが、多額の費用が伴うので、部員数の動向を見ながら事業化に移していきたい」という答弁に、「多額の費用とは具体的にいくらですか」と再質問があったのが印象的だったほか、真剣なやりとりのなか、いずれも熱心にまちのことを思っての質問に感心した。

 次代を担う子どもたちが税やまちについて考える機会。いずれもいい、そして大切な取り組みで、子どもだけでなく、私たち大人も無関心ではいけない。  (笑)