参加者と話し合う岸本知事ら(御坊総合運動公園で)

 岸本周平知事が22日、印南町と御坊市で地域の代表者と直接、意見を交換するタウンミーティングを開き、住民から後継者問題や農業、観光振興などの課題や要望を聞いた。

 印南町は、商工会青年部や紀州日高漁協のメンバー、地元企業やまちづくり団体の代表者など10人が参加。ほとんどの人が後継者不足の現状を訴え、先人がつくり守ってきたものをどう継承すればいいかなどが主なテーマとなった。

 岸本知事は「まちづくり分野は頑張れば夢がある。一方、漁業などは環境の影響もあり大変だと思う」と述べ、参加者からは印南町がかつお節と真妻わさびの発祥の地であることから、「発祥の地ならではの特産品の開発もやりたい。発祥の地だけで終わりたくない」との声があったほか、「課題をみんなで協力して解決していければ。きょう集まったメンバーで定期的に会議ができればいい」などという意見もあった。

 御坊市は御坊総合運動公園の東屋(休憩施設)で開かれ、農業者、商工会議所青年部、観光PR大使、地域おこし協力隊、飲食業者、U・Iターン者ら10人が参加。音楽イベントの企画や人と人とのつながりづくり、御坊の情報発信などの話があった。

 建設業者からは「若者の後継者が少ない。地元で建設系の高校をつくって人材を育成してほしい」との声があり、岸本知事は「工業高校の卒業生はいまやダイヤモンドの卵。普通科を出ても就職が難しくなってきているので、工業や商業、デザイン、音楽など専門分野に変えていこうと思う。工業高校をつくったら留学制度もやりたい」と話した。

 赤坂武彦地域振興監は「地域が元気になるよう応援する」、三浦源吾市長は「いろんな意見をいただき、官民協働のまちづくりを一層推進したい」と述べた。

 開会前にNOPPY農園(名田町野島)の小阪英誉代表からイチゴ「まりひめ」の差し入れもあった。