生涯学習について討論する(左から)足立教授、西川教授、西山さん

 印南町のかえるの港で22日、シンポジウム「印南のための生涯学習」が開かれ、地元住民や大学関係者など約30人が参加した。

 主催はAIを活用した教育事業に取り組む、同町印南原の西山泰仙さん(24)。和歌山大学大学院を卒業後、実家の瀧法寺の後継ぎとして修行する傍ら、寺とAIを活用した新たな地域の学びの場の実現を目指している。シンポジウムでは和歌山大学副学長の足立基浩教授、西川一弘教授と「生涯学習」や「地域経済」をテーマに討論を行った。

 生涯学習について西山さんは「地域の助け合いを超えて学び合いの機会を持ち、人の横のつながりから広がればまちは元気になる」と意見を発表。読売テレビの番組でハイヒールリンゴさんと共演している足立教授は「リンゴさんは50代で大学院に行き博士号を取得しました。学びは人生の楽しさを増やすことにもつながる」、西川教授も「大切なのはコミュニケーション力。人との関係を慣らしていく力があればいくつになってもよい出会いがある」と述べた。

 西山さんによるAIを使った学習についての解説もあり、チャットGPTを使ったオセロゲームの作成などを実演。集まった参加者はAIの処理能力の高さに感心していた。

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