1973年4月、旧南部川村役場に新設され、合併後のみなべ町役場に引き継がれている全国唯一のうめ課が来月、50周年を迎える。

 町の基幹産業である梅の生産性向上の研究や加工品開発、消費拡大を図っており、1997年にはうめ振興館をオープン。2000年には梅産地サミット、15年からUME―1フェスタも開催している。また、梅のさまざまな機能性の調査研究を行っており、胃の機能改善、血糖値抑制、皮膚老化予防効果の3件の特許も取得。梅の全国発信につなげている。

 町は50周年記念キャンペーン事業を企画しており、当初議会で可決された一般会計予算に関連費用510万円を計上。秋の行楽シーズンに合わせて高速利用者の町内への誘客につなげようと、県内や大阪の高速道路サービスエリアにガチャ(カプセルトイ)を設置する。1回500円で3000円(100本)、2000円(200本)、1000円(700本)の町内で利用できる商品券が当たる。

 現在、同課の職員は7人。平喜之課長は「これまで50年の記録をまとめたようなものも作成したい。節目の年を機会に一層梅をPRできれば」と話している。