「牛ほめ」 の落語場面を即興紙切りで表現

 日高川町の和佐小学校(山本広美校長)で20日、文化庁の子ども育成総合事業の巡回公演(寄席)が行われ、52人の全校児童が落語と紙切りを楽しんだ。

 公演は、寄席や落語の説明を聞いたあと、紙切り芸人の林家二楽師匠と息子で弟子の林家八楽さんが登場。軽妙なトークを交えながら即興で桃太郎やドラえもんなどを切り出し、児童のリクエストで龍やネコなども披露。切った紙を黒い台紙に載せて見せると、児童は「おー」「すごー」などと歓声を上げて喜び、拍手を送っていた。

 真打落語家柳家喬之助さんの出番では「初天神」のネタの前に、扇子や手ぬぐいを使って本を読んだりそばを食べたり、ないものをあるよう見せて話す落語の特徴も学んだ。最後は桂小南師匠が古典落語の「牛ほめ」を披露する隣で、二楽師匠が落語の場面に合わせて紙を切り、スクリーンに投影。紙芝居のように次々に映し出される情景に子どもたちはワクワクしながら聞き入り、牛のおしりにお札を貼るオチには大爆笑だった。