2月7日に告示される美浜町ダブル選は、町長、町議とも無投票ムードが一転、どちらも選挙戦の公算が大きくなってきた。町議選にあっては定数割れで投開票日以降50日以内に補欠選挙になる可能性もあっただけに、動きが活発化するのは歓迎すべきこと。告示まで2週間を切って、目まぐるしく情報が飛び交い、連日状況が変わっている。全国的に地方議員のなり手が少ないと少し前の小欄に書いたが、無投票ではいけないという住民の熱い思いがここにきて湧き出てきたのは、町にとっても喜ばしいことだ。

 特に首長選、無風状態だったが、前職が出馬の意思を固めたことで前回と同じ顔同士での一騎打ちが濃厚。選挙をするということは、住民に投票と選択の機会を与えることになり、それだけでも町政にとって有意義なこと。町議選もそうだが、候補者は有権者の声にしっかりと耳を傾け、この町の課題は何なのか、住民は何を望んでいるのか、自分たちはどのような期待を背負っているのか、それぞれが受け止めて当選の暁には町政の前進につなげてほしいと心から願う。それが選挙の一つの意義であろう。

 何より、まちの将来を決めるのは住民自身である。各候補者は何を訴え、この町をどのようにしようと思っているのか、しっかりと耳を傾けるべきだ。その上でこの町のかじ取り役を選ぶ、重要なポジションにいることを忘れないでほしい。これから街宣や演説、チラシなどで各候補の訴えに触れる機会が多くなる。しっかり目で、耳で感じ取ろうではないか。「なんかやってら」ではなく、「何をやろうとしてるん」に意識を変えて目を向けよう。(片)