印南町、稲原中学校(森暢也校長)の3年生が総合的な学習の授業の一環で取り組んでいる地域学習で、生徒らが地元印南原にある「オンツツジの郷」活性化のためのアイデアを考案。PRのためのリーフレットや看板を制作し、このほど町内の各地に設置した。

 生徒は昨年の2月、1年生の時にオンツツジの植樹に参加。以来、オンツツジの郷を管理する稲原さんぽ道の会(吉岡登代表)のメンバーらと交流する中で、「自分たちが地域に果たせる役割は何か」をテーマに学習に取り組んだ。オンツツジの郷を広く発信して地域の名所にしようと、自分たちでPRの方法を考え、リーフレット・動画制作班、案内看板制作班、植樹調査班などに分かれて活動を行ってきた。

 完成したリーフレットは町のシンボルのカエルをモチーフにしたかわいらしいイラストが描かれており、JR稲原駅からオンツツジの郷への行き方やオンツツジの花の紹介、花の見ごろなども記載されている。班のメンバーで内容を考え、デザインやイラストは新井希波(ののは)さんが担当した。新井さんは「リーフレットをたくさんの人に手に取ってもらい、オンツツジの郷のことをもっと知ってほしいと思います」と話している。

 リーフレットは100枚制作し、稲原のふるさと産品所、印南駅、切目駅にリーフレットを拡大したポスターともに設置した。看板は、オンツツジの郷入口にある花畑、国道425号線稲原トンネルの御坊方面側の入り口付近に設置されている。