1000回目となったパトロール活動(今月3日)

 御坊市の北塩屋区自主防犯パトロール隊(木村三樹夫隊長)のパトロール回数が3日、節目となる1000回に到達した。2002年の発足から年間50回ペースで20年間にわたって活動し、住民の安心と安全を守るため深夜に実施。発足後は犯罪件数が減少するなど地域の防犯に大きく貢献している。

 高速道路の広川―御坊間が1996年3月に開通した影響などで、発足前は自動販売機荒らしや賽銭泥棒などが多発。犯罪が相次いで発生していた状況から、木村隊長(68)が「地域の安全・安心を地区で守ろう」と呼びかけ、防犯パトロール隊が結成された。

 発足当時は16人でスタートし、パトロールは1班当たり4人の4班体制で実施。北塩屋会館を出発し、犯罪が多い時間帯の午前0時から4時までの間に2回にわたって行っていた。その後、隊員数が増加し、現在は49人。10班編成で、週1回不定期に午後10時から午前0時までの間、徒歩と青色灯付きの車で巡回を続けている。「防犯パトロール中」と書いた看板の設置でも防犯を啓発している。

 今年7月には地道なパトロール活動が評価され、市長感謝状を受けたほか、11年には全国防犯協会連合会防犯功労表彰を受賞した。

 木村隊長は「区民の防犯や防災に対する意識が高かったので、いままで続けられた。パトロールは犯罪の抑止力につながる。今後も住民の安全と安心を守るために継続していきたい」と話している。